500万円までの小額リフォーム工事については、誰でも、明日からでも、リフォーム業を行うことが可能です。
2006年には、220人もがリフォーム詐欺で検挙されました。リフォームは、まだまだ未成熟な市場のため様々な業者がはびこっています。
良い業者選び。 これが成功するための唯一の方法です。 実際リフォーム業を謳っている会社の半分以上は、建築知識を持たない営業マンだけの会社と言われています。
とにかく契約を急ぐ。こういう業者は、契約に必要な図面や仕様書を提出しないことが多いため
すでにこの時点で怪しいと判断して間違いないでしょう。
「図面や仕様書・や内訳明細のない契約」はあり得ないと考えて下さい。 リフォームは車などと違ってオーダーメイドですから中身は千差万別。会社によって提案内容も異なってくるものです。
それなのに、内訳や図面を検討しないで契約をしてしまうのは、あまりにも危険です。 また、契約の際には、契約解除できる条件の項目については必ず確認して下さい。
とにかく契約を急ぐ。こういう業者は、契約に必要な図面や仕様書を提出しないことが多いため
大幅な値引きを提示する業者は、値引き分をあらかじめ乗せて見積書を出しているか契約だけして、手抜き工事を行うかのいずれかが多いので要注意です。
モノには適正価格がありますから、大幅な値引きのウラには、必ず何かあると考えて下さい。 適正価格については、わかりにくいというのがリフォーム業界の特徴です。そのため2~3社に相見積りを行う方が良いでしょう。
リフォーム業界の利益の仕組みは工事金額の15%~25%と言われています。そこを割ると実際には運営できない状態となります。高い・安いの判断はプロにしかできません。しかし、300万円を超えるような大きな工事の場合には 相見積りをとっても、その中身の優劣は、知識がなければ実際には判断できません。 そのためにも、見積書の内容についてはきっちりと、わかりやすく説明を受け全ての内容に 納得してから契約を行うようにしましょう。
優秀な営業マンはよく「商品ではなく、お客様に自分を買ってもらう」と言います。
それは先に商品があってこその話。誰から買っても同じものが手に入る場合は、当てはまることもあるかもしれません。リフォームでは人だけではなく、提案力と実現力が選択基準です。
とはいえ、リフォームは完成された商品を購入するわけではないので携わる人が品質を左右する買い物です。 重要なのは目の前の営業マンがサポートしてくれるのか、誰がその会社のキーマンなのかを見極めることです。
例えば、戸建住宅のキッチンリフォームを考えてみます。これまでの私の経験で言うと、築年数が経つほど、床下の土台が腐っています。
良い会社ならそれをチェックし、補強工事を提案し、事前に打合せを行います。しかし悪質な業者は安い金額をキープするために見て見ぬふりをします。その前に、そのことに気づかない業者すらたくさんいます。
これが、見積書の価格だけでなく、その内容重視で検討していただきたい理由の1つです。 高い・安いには必ず理由があります。
一口にリフォーム業者といっても、得意とする分野はそれぞれ違います。
ユニットバスやキッチンの取替えのみを扱う設備系の会社や、和室を洋室にしたりといった木工事が得意な工務店系の会社。外壁の塗り替えを得意とする会社などがあります。
私達は間取り変更を伴う比較的大規模な提案型リフォームを得意としていて、逆にキッチンだけを取替えたりする場合は設備系の会社の方が安くなるケースがあります。逆に設備系の業者が大規模なリフォームを行うと、すごく高い金額になります。
実績とノウハウは比例し、その分野でのコストパフォーマンスに差が現れます。
「資本金が多い」「大手のチェーン店である」「テレビなどで名前を聞いたことがある」といった点に惑わされないことです。それでは頼みたい会社の根拠にはなりませんし、また「プランの実現力」とは何の関係もありません。
客観的に見るべきは、施工会社が「建設業許可登録」をしているか、また設計では「建築士事務所登録」をしているか、資格はどんなものを取得しているかなどです。大手であっても、実際に工事を行うのは地元の業者さんが下請けで請け負っているのです。
またFCチェーン展開の場合、FC元は毎月加入している会社から一定金額を受け取ることで運営しているので、その施工品質については、加入している会社によりまちまちなのが実情です。
リフォームは、様々な専門業者や職人が現場に出入りし段取や調整が欠かせません。また工事をスタートしてから初めてわかることも多くあります。
現場をきちんと把握し、職人にも的確な指示が出せる現場管理できる人がいるかどうかは、リフォーム成功の大きな鍵を握っています。
営業マンが職人に任せっきりで建築のことがまったくわかっていない会社では、満足な仕上がりは期待できません。 営業マンだけの会社の場合、言った言わないのトラブルを避けるように注意を払ってください。